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2012年2月18日 (土)

藤井礼子 手描きジャワ更紗

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藤井さんと出会ったのは福岡でした。
もう何年になるのだろう 7年くらいだろうと記憶していますが
ずっと昔からの気がするくらい心易くしていただいております。

そのころ彼女は 壁に突き当たっていたと後で聞きました。
当時ジャワ更紗の市場は飽和状態で 価格競争に巻き込まれておりました。
安易に手に入る物はすぐに真似されるのは 世の常であります。

私は市場に無いもの 誰にも出来ないものが最上の作品と考えています。
一衣舎仕立もそのような考え方で続けております。
そんな事を彼女にアドバイスし お気に入りの布サンプルをお渡ししたのです。

それから半年 素晴らしい布が織上がって参りました。
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村人に野生の繭を集めてもらい 糸にして織り上げた布です。
これらの生地に職人さんが更紗を染めていく訳ですが 大変な作業になります。
本来ジャワ更紗は 平たく滑らかな布面に描くのが伝統でした。
凸凹な生地を見て 職人さんはかなり嫌がったらしく
中には涙を流して断る職人さんも居られたと言っていました。

しかし 誰にも出来ない物を創った時は最上の作品になるのです。
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彼女の忍耐とがんばりで 素晴らしいジャワ更紗が出来たのです 拍手!
一昨年にジャワ更紗はユネスコの文化遺産に登録されましたが
伝統は守るだけでは継続が難しいのはどこも同じです。
藤井さんのように新しい作品に挑戦する人が居て 存続も可能になるのでしょう。

こういうジャワ更紗の歴史を変えるような制作に 仕立て屋としてアドバイスできる事は光栄な事であります。
彼女の更紗は帯としてどんどん完成度が高まっております
どこかでレイシアのジャワ更紗に出会いましたら 改めて見直して下さい。

余談ですが
仕立て屋のアドバイスで思い出したのですが
江戸小紋 小宮康孝氏の作品の落款の位置が完璧で感心していたのですが
あるとき 親しい友人がアドバイスしていた事を知り納得 優秀な和裁士でしたが
若くして亡くなったのが惜しい。
きものは仕立ててきものになります 仕立て屋のアドバイスが結構役に立ちます。


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